南谷桂子(パリ)[仏]世界中のパン祭り
    2010 年 9 月
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[仏]世界中のパン祭り

パリの楽しいところは何と言っても多国籍の人たちが同じところにたくさん住んでいることだ。でも思いもかけないトラブルや人種差別による争いもまた日常茶飯事。1995年にフランス全土を震撼させたパリ郊外の移民による暴動、俗にバンリュウと呼ばれている地区には今でも火種を抱えているところが少なくない。ここモンフェルメイユもそのひとつだ。マグレブ系(北アフリカ)や昔の仏領植民地だったアフリカ系の人たちが住民のほとんどを占めている。今年は「世界のパン祭り」をオーガナイズして住民同士の交流に一役買っている。

民族衣装に身を包んだギニアのモドゥさんはその恰幅のよさと美貌でまわりの人たちの注目を集めている。美人といえばモロッコのライラさんも負けていない。パンにジャムを塗って子どもたちひとりひとりに配っているその姿は美しいだけじゃなくて優しさも人一倍。またアルジェリア人夫妻のジャメルさんはしっかり者の奥さんには頭が上がらないといった様子。建物のコンシエルジュ仲間の5人組み、彼らの結束の強さこそが地域をつなぐ潤滑油の役目を果たしている。子どもからおとな、高齢者まで隣人祭りが市民のほんの束の間の憩いの場になっているのがすごくよく分かる。こんな地域だからこそ、みんなは隣人祭りを毎年楽しみにしている。

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